手汗の原因の種類についての解説と日常で行える対策方法をご紹介します

手汗の原因は実は多岐にわたります。手に汗握るという言葉があるように、緊張時などにある程度の手汗が出るというのは正常なことで問題はないのですが、これが大量に出て汗が地面にしたたたり落ちるというようなケースや、特に何もないのに手汗が止まらないというような症状があれば、これは何かの原因でこのような症状が出るようになっている疾患と考えるべきでしょう。手汗が多く出るというのは、そうした体の異常が目に見える形となって出てきたということです。

手汗の原因と考えられるものは実は1種類ではありません。いろいろな要因が考えられます。まずは、精神的な要因が考えられます。いわゆるストレスです。ストレスというのは一種の緊張状態を作り出します。これによって人は緊急時に備えることが出来るようにしているのです。

昔であれば、獰猛な動物に襲われたりした時に、これが役に立ったと考えられます。緊張状態を作ることで、どんな事態にも備えるようにしておき、急に動くことが出来るように体温を温めようとしたわけです。そのため、心臓の鼓動は早くなり、体は熱くなるのですが、これによって汗が出やすくなるわけです。汗によって上がり過ぎた体温を下げることもするわけです。

特に手には汗腺という汗がでる線が多くあるので、手は汗をかきやすい場所になっているわけです。ただ、この汗が異常に出るということは、大きなストレスを感じているということが原因の一つとして考えられます。

次には肥満も考えられます。太っていると体の温度をうまく下げることが出来なくなるので、汗をかくことで体温を下げようとする働きが多くなるからです。そのため、肥満の人には汗をかく人が多くなるわけです。

また、自律神経失調症のような神経の働きが正常でない場合も汗をかくことになるケースがあります。これは、体内のホルモンバランスが崩れることによって汗をかく機能を正常にコントロールすることが出来なくなるからです。これはストレスとも関わってくることにもなるかもしれません。

また、他にも加齢によるものや、食生活の乱れなども原因となることも考えられますし、種々の病なども関わってくることがよくあります。多汗症といわれるような症状が出るようになると、これらの要因が複合的に関わり合って、相互作用してその症状が出来るケースが多いといえるでしょう。

したがって、その対策としては、まずはストレスを受けないようにすることが大切です。今の社会でストレスを全てなくすということは出来ないでしょうから、ストレスを低減するというようにいった方がいいかもしれません。精神の働きというのは密接に人の体と関係していることが最近は分かってきました。

特にホルモンバランスを正常にするように機能がストレスと関わり合うことが知られてきていて、自律神経との働きが正常に出来るどうかがストレスを受けるかどうかと深くかかわることが分かってきています。ですから、出来るだけストレスを受けないようにすることが大切です。

その為には、健康的な生活が不可欠です。健康的な生活というのは、バランスよく食べて、よく寝て、適度な運動をするということです。軽いストレッチなどはストレスに対してもかなりの効果を発揮することが知られるようになってきました。ストレッチは爽快感などにも繋がりますから、ストレスの低減以外でも効果を発揮してくれます。

また、睡眠は深い睡眠をとることが大切で、質のいい睡眠がとれるようにすることです。時間を多く眠るということではなく、深い質のよい睡眠をとるようにします。具体的には寝返りがしやすい寝具でしっかりと眠るようにします。寝る時の部屋は暗くして、出来るだけ明かりなどの刺激が入らないようにして、眠るといいでしょう。

緊張すると出る脇汗、手汗は臭い?

汗は私たちが日常生活をしていく上で、体温調節のために必要なものです。体温調節以外でも、緊張したときに汗をかくこともあります。脇や手にじっとりと汗をかいているのが自分でもわかると余計緊張してしまったり、不快な思いをしてしまいます。

さらには、緊張したときに出る汗は臭いやすいといわれることがあります。スポーツ時でも汗のかき始めはじっとりとした汗が出ますが、数分するとさらっとした汗に代わります。普段からスポーツなどで汗を流している人は、特に汗腺がよく働いているため、皮膚上の雑菌も少なく臭いが少ない傾向にあるといわれています。

それに比べて精神的なものが原因で汗をかくと一気にドッと汗が出ます。最初の汗には乳酸や重炭酸イオンなど、臭いの原因物質が多く含まれているため、運動時の汗に比べると臭いが強いといえます。
次に脇汗と手汗の臭いの原因の違いについても知る必要があります。

脇にはアポクリン腺という汗腺があり、ここから出る汗は臭いやすくなります。脇汗が臭うのはこの汗腺が集中しているためです。わきがなどの臭いの原因もこのアポクリン腺が関係していて、ひどい場合は手術などで原因を取り除くことになります。一方手のひらにある汗腺はエクリン腺といって、ここから出る汗の成分は99%水分ということで臭いはほぼないといわれています。

ではなぜ手汗が臭うことになってしまうのでしょうか。赤ちゃんの握った手のひらの臭いを嗅いだことがあるでしょうか。汗をかきやすい赤ちゃんの手のひらは放っておくとすぐに臭くなってしまいます。この原因、実は雑菌が繁殖しているためです。

汗そのものには臭いがありませんが、手のひらに存在する雑菌と合わさることで強烈な臭いへと変化してしまいます。手は体の中でも特に雑菌が多数存在している部分です。こまめに手を洗っていても、生活している限りは様々なものに触る機会がありますので、無菌でいるということは不可能です。それでも汗をかきさえしなければ臭いも抑えられますので、汗をかきたくないと思ってしまうのも仕方ありません。

しかし、緊張したときに出る汗は精神的なものなので、止めたいと思えば思うほど余計に汗をかくという結果を招きかねません。ストレスや疲れでも汗の臭いはきつくなりますので、誰でも脇汗は多少臭うもの、手汗はほぼ水分で臭いはない、ということをしっかり認識して、あまり気にしすぎず落ち着いて対処することが必要です。

また、最近はやりの炭水化物抜きダイエットをしている人は汗が臭いやすくなります。これは肉食に偏ることが原因で体臭がきつくなるためです。肉を食べると消化の際にアンモニアが発生します。そのアンモニアが血中に運ばれると汗腺からも臭うようになってきます。そこで汗をかけばどんな状態になるか想像するのは簡単です。バランスよく食べることも汗の臭いを抑えるためには必要です。

とにかく、汗を放置してしまうと雑菌の温床になってしまいますので、素早くふき取る、洗うなどの対処とともに常に体を清潔に保つことも重要です。

汗の量は気温や体質にもよりますが、日常生活に支障が出るほどの症状がある場合は多汗症と診断されます。中でも手汗がひどいものを手掌多汗症と言って治療もできます。日常的に手汗が止まらないことは物を持つこと、握手をすることなどが非常につらくなってしまいます。臭いの問題も他人以上に気になりますので、汗っかきだからとあきらめずに医療機関に相談に行くことで改善を目指しましょう。

汗の臭いは自分のみならず周りの人にも不快感を与えるものなので、つい気にしすぎてしまいます。ただ、自分が思っている以上に他人に気付かれるということはあまりありません。デオドラント剤や制汗剤、手指の除菌や洗浄を最低限行っていれば予防できるものなので、安心してください。