手汗は手術で治る? 費用と効果は?

汗をかきやすい体質というのは人によって様々ですが、中には手に大量に汗をかく手汗に悩む人は少なくないとされています。

たとえば、手に汗を大量にかくことでペンが上手に持てなくなったりノートや本を濡らしてしまうことや、ピアノを弾く際に必ずハンカチが必要になる、好きな異性と手をつなぐことができない、つり革や手すりなどに摑まることに抵抗を感じるなど、人によって悩みは様々です。

本人が特に気にしていない場合には問題ないのですが、生活に支障が出ていたりコンプレックスとなって誰にも相談できないくらいまでに悩んでいるという場合であれば、手汗の手術をすることも選択肢の一つです。

では、実際に手汗を手術で治るのか、その効果や費用などはどのくらいなのか気になるところです。

手汗は制汗クリームを塗ったりこまめに汗を拭きとるようにすることで徐々に改善することもできますが、あまりに汗が多い場合や本人がその症状をつらいと感じている場合には手術で改善するのが望ましいと言えます。

ただ、初めて受ける場合にはどんなことをするのか不安に陥る人もいることかもしれません。

ボツリヌス注射で手汗治療

手汗に効果的な方法はいくつかの方法が存在しますが、比較的体への負担が少ない方法としてはボツリヌス注射があります。

美容整形などでも行われることのある方法で、ボツリヌス菌を患部に注射することで汗腺を麻痺させ汗をかかないようにします。

効果としては3か月ほどでボツリヌス菌の効果が弱まってくれば元の状態に戻ることができるので半永久的に有効ではないことと、メスを使用しないので傷跡が残る心配がなく、ダウンタイムが短く術後すぐに日常生活が送れる点でも良いとされていますが、効果を持続させたい人には不向きな治療と言えます。

ボトックス注射で手汗治療

ボトックス注射の場合、脇は保険適用が可能でその場合は3万円程度ですが全額負担となると10万前後かかるとされています。

ボトックス注射でもあまり効果が期待できない場合には、ETS、腔鏡下胸部交感神経遮断術は非常に有効な手術だとされています。

人間の体には自律神経があり、その中でも緊張やプレッシャーがある時に働くのが交感神経、リラックスしているときに働くのが副交感神経ですが、自律神経の働きによって汗のかき方も異なってくるとされているのです。

特に、緊張したときに働く交感神経は汗の量を調整していますので交感神経が優位になっているときは非常に汗をかきやすい状態になっているとされています。

ETSで手汗治療

ETSは、脇の下数センチを切開してそこから内視鏡を用いてカメラ映像で確認しながら交感神経の束を遮断していくので、汗をかきにくくなるどころか場合によって汗自体をほとんどかかなくなることがあります。

掌に汗をかく交感神経は背骨から左右に張り巡らされているので、一方の手を行ったらもう一方の手も行うとされています。

術後はその日のうちに帰ることもできますが実際に腔鏡下胸部交感神経遮断術を受けた人の40%は一泊入院していくのが一般的だとされています。

副作用としては、手に汗をかきにくくなったものの顔や背中、お腹やももなどほかの部分に汗が集中しやすくなりますがこれを代償性発汗と呼び、結果的に全身の汗が少なくなったというわけではないと言えます。

また、以前に比べて体内の熱が逃げにくくなるために顔のほてりを感じたり体内に熱がこもってしまうことが考えられます。

手汗治療手術での副作用

ちなみに、実際に汗はかかなくなったものの前述したような副作用が出ることから手術に踏み切ったことを後悔している人も一方で少なくないとされています。

汗を全くかかなくなったことで乾燥状態が強くなり、冬場などの乾燥する時期はハンドクリームが欠かせなくなる人もいるようです。

加えて、普段から鋳物や熱いものを食べることで発汗する作用が起きますが、手術を行うことで味覚によって生じる汗の発汗機能が誤作動を起こし、チョコレートなどの甘い食べ物を食べていても発汗することもあるようです。

腔鏡下胸部交感神経遮断術は、手汗を改善するのに有効な方法でもありますがその分リスクも高いので本当に受け受けることを検討している際にはじっくりと考えた上で受けるようにするのが望ましいかもしれません。

ETS手術の費用

ETSの費用にはどのくらいかかるのと言いますと、この場合にも健康保険が適用できることがあるので3割負担であれば3万円程度で済みますが何らかの理由で全額自己負担となると10万前後かかるとされています。

入院する場合や、クリニックによって費用が異なることもありますので事前に確認してみるのが良いです。

治療費が10万円以上超える場合には医療痔控除の手続きをすれば翌年一部返還金がありますので保険の相談窓口などに相談してみることをおすすめします。

このように、大量にかく手の汗を改善していくことは十分考えられますが、確実な方法ではあるものの場合によってはリスクが高く費用もそこそこかかりますので、安易に受けるのではなく慎重に考えた上で受けるのが好ましいと言えます。

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